いろいろな場所に、いろいろなデザインが隠れています。
普段何気なく使っていても、ちゃんと考えてデザインされているものがたくさんあります。
ガソリンスタンドの色分け
今朝、仕事場に向かう途中にガソリンを入れてから来ました。
最近のガソリンスタンドは、ほんとにセルフが増えましたよね。だいぶ浸透してきたのか、お客さんは迷わずに自分の希望の油種を選んで給油しています。混乱している人やスタッフに聞いている人はほぼ見ません。
そこにはデザインの力が働いてるからだと言えるところがあります!
今日、ガソリンスタンドで見つけたデザインは、油種による色分けと対応です。
ガソリンスタンド計量器タッチパネル
ちょっと見えにくいので、イラストにします。
計量器タッチパネル
油種によって色分けがされています。
パネルの色 | 油種 |
---|---|
赤 | レギュラー |
黄色 | ハイオク |
緑 | 軽油 |
次に、計量器の写真を見てみます。ノズルの色に注目です。
ノズルの色が、タッチパネルの色分けと対応しています。
ノズルの色 | 油種 | パネルの色 |
---|---|---|
赤 | レギュラー | 赤 |
黄色 | ハイオク | 黄色 |
緑 | 軽油 | 緑 |
油種が色分けされていることで、利用者はタッチパネルで油種を選んだあと、迷うことなく自分の希望の油種のノズルを無意識につかんでいると推測できます。
もし、このように色分けが無く文字情報だけだったり、
タッチパネルの色分けとノズルの色が非対応だったら、
利用者は混乱するでしょうし、スタッフへ利用法を尋ねる人が増えているはずです。油種を間違えて給油してしまうという事故も頻発するからもしれません。
ガソリンスタンドでのデザインの働き
この油種による色分けと対応というデザインがされていることで、利用者はスムーズに給油が可能で、スタッフも手を取られない。しかも、油種を間違て、事故がおこることを防いでいる。
色分けと対応と言うデザインだけで、そこに大きな利益が生まれていることがわかります。
おそらく、業界内に統一ルールがあり、どこのスタンドへ行っても、色分けは同じだと思います。他のガソリンスタンドへ行くことがあったら確認してみます。
どこにでもデザインは隠れている
こんなふうに気づいてはいないですが、私達の生活の中には、デザインによる工夫がちりばめられています。
デザインという考え方なければ、人はもっと時間を無駄にして、社会生活にもロスが増えているはずです。
ちょっとしたデザインの工夫が、社会のストレスや混乱を軽減しているのです。
よくまわりを見てみたら、実は気づかないだけでデザインだらけなのです。ぜひ観察してみてください。